時間は嘘をつけない
昨日、日本映画を見た。
「冷静と情熱のあいだ」という、昔からすごく好きな映画だ。
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大学生の頃に付き合っていた二人が、いろいろあって別れる。
まだ別れる前、二十歳の頃に女の子がこう言う。
「10年後、私の誕生日に、フィレンツェのドゥオモに一緒に登ってくれる?」
そして、その約束の日に二人は再会する。
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彼女はその頃、別の男と長く一緒に暮らしていて、プロポーズもされていた。
でも彼女は断る。
「私には忘れられない約束があるの。
だからごめんなさい。
どんな結果になろうとも、それが私の人生のすべてだから。
彼は私のすべてなの」
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時間と距離をテーマにした恋愛映画に、俺は昔からすごく惹かれる。
言葉は嘘をつける。
行動も嘘をつける。
でも時間は嘘をつけない。
時間は軽いものをふるいにかけ、
本物だけを残していく。
だから俺は、長い時間を越えてなお存在している愛は、本物だと思っている。
本物の愛は、時間そのものが証明してくれる。
だからそういう愛は、信じられる。
あまり疑わなくていい。
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誰かが長い間残していたもの。
捨てずに持っていたもの。
使い続けていたもの。
そういうものの中には、言葉より正直なものがある。
