男の子3人の父親と、まだしまってある小さな夢

 

俺には子どもが3人いる。

そして全員、男の子だ。

最初の子どもが生まれる前、心のどこかで「女の子がいいな」と思っていた。

 

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1人目の性別を聞かれたとき、「男の子です」と言われて、

少しだけ肩透かしを食らったような気がしたのを覚えている。

 

2人目も、3人目も、結果は同じだった。

気づけば、家の中はすっかり「男所帯」になった。

 

もし次の子も男の子だったら、4人兄弟になる。

数字だけ見れば、なかなかのインパクトだ。

 

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面白いのは、俺自身も四人きょうだいだということだ。

上に3人、そして末っ子の俺。

 

子どもの頃から男のエネルギーに囲まれて生きてきた。

だからなのか、「女の子への淡い憧れ」はいつもどこかにあった。

有名人の家族構成を見ても、つい気になってしまう。

 

元サッカー選手のデビッド・ベッカムには4人の子どもがいる。

息子が3人、末っ子が娘だ。

モデルのミランダ・カーには4人の子どもがいて、全員男の子だという。

 

人生は本当にそれぞれだなと思う。

性別すら、自分の意志ではどうにもならない領域にある。

 

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3人の息子たちを見ていると、

「男の子も悪くないな」と思う瞬間が増えてきた。

元気すぎてうるさいときもあれば、

ふとしたところで優しさを見せてくるときもある。

 

自分が父親になって初めて、

「男の子を育てる」という経験がどういうものなのかを

少しずつ知り始めている。

 

だから、もし次の子も男の子だったとしても、

それはそれで運命なのだろうと思う。

 

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それでも、心のどこかで、

「女の子の父親になる」という小さな夢は残っている。

 

それは、絶対に叶えなければならない目標というより、

人生のどこかのタイミングで、

ふと届けられるかもしれない贈り物のようなものだ。

 

そのタイミングが来るかどうかは分からない。

無理に追いかけるものでもない。

 

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ただ、もし人生の歯車がもう一度、静かにかみ合う瞬間があるなら、

そのときのために、そっと胸の引き出しにしまってある夢。

 

「女の子の父親になる」という夢は、

今もまだ、静かに大事に取ってある。