勇気を返す
先日は朝7時から19時まで、息子の付き添いで病院にいた。
大部屋には、俺を含めて5人いた。
4人がママで、男は俺だけだった。
その中で、一番若いママが、俺を含めた4人にコーヒーを奢ってくれた。
バタークリームラテだった。
少し甘かったけど、すごく美味かった。
俺はその味を飲んだことがなかったから、ちょっと驚いた。
そのママと子どもが退院する時、俺は声をかけた。
コーヒーありがとう。
すごく美味しかった。
俺は初めてバタークリームラテを飲んだ。
こんな味を選ぶなんてセンスあるね。
今度その店に行ったら、たぶん俺もこれを頼む。
本当にありがとう。
そんな感じのことを伝えた。
その子は少し照れていたけど、嬉しそうにしていた。
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俺にとっては娘みたいな年齢だ。
それでも、声をかける時は少し勇気がいった。
何を言おうか考えていたし、直前までやめようかとも思った。
でも、ちゃんと伝えた。
他の3人も、もらった時にはお礼を言っていた。
でも、俺は見ていた。
3人とも、そのコーヒーを飲んでいなかった。
病室はオープンだったから、奢ってくれたママにはそれも見えていたと思う。
俺は、それが少し気の毒だった。
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コーヒーを奢るのも、すごく勇気がいる。
いらないと思われるかもしれない。
変に受け取られるかもしれない。
それでも、その子は自分から差し出した。
だから俺は、せめて自分だけでも、ちゃんとお礼を言いたかった。
ただ受け取るだけじゃなくて、きちんと受け取ったことを伝えたかった。
相手の行動には、ちゃんと敬意を払いたいと思った。
俺も恥ずかしかったけど、言えてよかった。
