時間が有限だから、大事なものに向き合う
葬送のフリーレンを見ていて、少し考えたことがある。
主人公のフリーレンはエルフで、1000年以上生きている。
しかも、まだまだ長く生きる。
この作品の面白いところは、勇者たちが大魔王を倒した“その後”を描いていることだ。
普通は、大きな敵を倒すことが物語の目的になる。
でもこれは、その先の時間を描いている。
そこがいい。
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フリーレンは結婚もしないし、子どもも作らない。
そういう種族として描かれているらしい。
では何をして生きているかというと、世界を旅しながら魔法を集めている。
・花畑を作る魔法
・赤りんごを青りんごに変える魔法
・パンを焦がさずにひっくり返す魔法
そんな、一見すると何の役にも立たなさそうな魔法を面白がって集めている。
つまり、大きな目的がない。
日々が淡々と続いていく。
人間で言えば、老後のような時間がずっと続いているようにも見える。
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人間は違う。
いつか死ぬ。
時間が有限だから、何かを急ぐ。
何かに向き合う。
後悔しないように動く。
もちろん、みんながそうではない。
でも少なくとも、自分はそういう感覚をずっと持ってきた。
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昔から、神とか哲学とか、そういうものが好きだった。
キリスト教徒ではないけれど、死生観みたいなものにはずっと関心があった。
どう生きるか。
どう死ぬか。
その二つは、たぶん切り離せない。
人は死を意識するからこそ、生きる意味を考える。
もし人生が永遠に続くなら、本当に大事なことにも向き合わずに済んでしまうかもしれない。
「いつでもいい」と思って先延ばしにできるからだ。
でも時間には限りがある。
だから、向き合わなければならない時が来る。
自分はもう、人生の半分以上は生きた。
だからといって、いつも死ぬことを考えているわけではない。
ただ、残りの時間が無限ではないことはわかっている。
その感覚があるから、後悔したくないと思う。
向き合わずに終わらせたくないと思う。
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一方で、フリーレンの生き方にも惹かれる。
派手な目的がなくてもいい。
小さなものを見つけながら、静かに生きる。
人から見ればくだらないことでも、自分には大事なものを集めながら生きる。
そういう生き方は、たぶん嫌いじゃない。
・空の青さを感じる
・夕焼けの美しさに癒される
・花が咲いているのを見つける
そういう小さなことに気づける人生は、悪くないと思う。
大きな目的と、小さな幸せ。
どちらか一方だけではなく、その両方があるほうがいい。
時間が有限だからこそ、大事なものには向き合う。
そして、限りがあるからこそ、小さな一瞬も大事にしたくなる。
最近はそんなことを考えている。
